稽古日誌

剣道で言う「打って勝つ」と「勝って打つ」は具体的にどう違うの?

前回の記事を別の角度から見てみた。

 

 

どうも、ちょんです。

 

 

言葉が逆転するだけで、意味が全く異なるのは日本語の面白いところ。例えばわたし、大学受験の予備校を運営していて、普段高校生とやり取りをしているんですけど、彼らは

・「子供」かもしれないけど「大人」

 

なのか

 

・「大人」かもしれないけど「子供」

 

なのかで意味が指導方針も違ってきます。ちなみにわたしは、高校生は「子供」かもしれないけど「大人」だと思ってます。

 

 

 

さて、剣道で言う「勝って打つ」のと「打って勝つ」の違い。

 

「打って勝つ」はなんとなくわかりそうです。

文字通り、打ち勝つので、打突の前に「うーん、一本取れそうかどうかわからないけど打ってみっか!」という気持ちということで、せーので振って早い方が勝つ考え方です。わたしは、これはじゃんけんのようなものだと思ってます。

 

しかし剣道の面白さとは、いかに相手にパーを出すように仕向けるか、という面白さだと思うんです。Aが苦しくなってパーになったところをBはチョキで仕留める。Bはグーを出すだろう、と思わせといてAがパーで勝とうとするところを読み切って、Bはチョキを出すなど、技前が大事なのが剣道です。

 

 

では、「勝って打つ」とは何か。

それは、中心を捉えて打つことだと思います。

 

 

打突の機会とは、

1、相手が打とうとするところ

2、相手が打ち終わったところ

3、相手が居着いたところ

 

の三つです。しかし、やみくもに振っても当たらないどころか返り討ちです。3つの条件の前提として相手に「あ、怖い!」と思わせることが必要。そのためには、竹刀を通じて圧力を伝える、その最短の方法が竹刀で中心を取ることです。

 

ということは、グッと右足で攻め気を見せてから竹刀で中心を取るのではなく、竹刀で一瞬、中心を取ってからグッと攻め気を見せないといけない。これまた順序の話ですが、

 

グッと攻める⇒竹刀で中心を取る=相手は怖くないので即座に反撃できる

竹刀で中心を取る⇒グッと攻める=「あ、まずい!」と感じる。

 

 

「勝って打つ」、とはこういうことだと思っています。もちろん、ただ竹刀を真ん中に置けばいいんでしょ、の考えだと出小手や返し胴などを応じられ放題になるでしょう。あくまで、圧力を伝えるために中心を取る、と考えると良さそうです。

 

 

すると、高段位の方と稽古をしていて、タイミングじゃないところで打突をしてしまったばかりに、迎え突きを喰らう、正確に言えば高段位の方は構えていただけですが、これが続くのは良いことなのか悪いことなのか疑問でした。

 

 

この件については、次回お話したいと思います。