稽古日誌

ほぼ日を読んで剣道指導の本質を垣間見た話

剣道と教育の親和性。それは終わりが来ないこと。

 

 

どうも、ちょんです。

 

 

 

剣道はどこまでも個の成長を求め、教育も誰かの成長を求めるもの、という意味で共通点があります。だからなのでしょう、剣道をされている方は、人に優しいというかちょっと世話好きくらいな人が多い気がします。

 

さて、ちょんは糸井重里さんの柔らかくて優しい生き方が好きで「ほぼ日刊イトイ新聞」を見ています。そこで濱口秀司さんという方を知りました。

 

「濱口秀司」の画像検索結果

 

こちらの方は、松下電工に努められていた時に「USBメモリ」や「マイナスイオンドライヤー」を発案したとんでもない方なんですが、「ほぼ日」で「教えるとは」についてをお話しされていました。こちらから読むことが出来ます。

 

 

 

https://www.1101.com/hamaguchihideshi/2017-11-23.html

 

 

これを読む前に簡単にお話をおさらいしておくと、ナレッジ、つまり経験や情報といった、自分がもっている情報の在り方は4つに分類することが出来る、それを図にすると以下のようになる。

左上の「TO DO リスト」はナレッジに対して何をすれば良いのかとそれを説明できる上状態。名前の通りやることリストにあるやることをなぜやるかが明確になっている状態。

 

左下の手順書はマニュアルですね。新卒の新人でもマニュアル通りに業務に取り組めば一定の成果を出すことが出来る。

 

右下。スキルはとても重要なことなのに伝えることが難しい。左足のひかがみは伸ばせ、と言われますがピーンと伸ばせなのかほどよく伸ばせなのか。程よく伸ばすとしてもピーンとした状態から何センチくらい緩めるのか、など言語化すればするほど難解になることです。

 

そしてカルチャー。道場によってカルチャーに違いがありますね。とにかく勝つために掛かり稽古や地稽古を主体的に、別の道場では正しい剣道を実践するために基本稽古を重視。ここは、だれが名言したわけでもないのに、なんとなくそんな空気がある、という点がポイント。

 

 

それを踏まえてこちらをご覧ください。

 

https://www.1101.com/hamaguchihideshi/2017-11-23.html

 

 

わたし、教育業界で大学受験の予備校運営に携わっていますが、生徒の学力を上げるために大事なことはなんだろう、と考えています。その答えは「教えない」だと思っています。

 

 

一つの問題に対して1から10までを全て教わりたがる生徒って、答えを探す力が無い。勉強の基礎的なは、実は教科書に答えがそのまま書いてあることが多い。でも、それを見つけられない、正確に言うと探す力が無いんです。

 

 

勉強は覚えるまでが全て手順化されているので、確かに効率が非常に良い。でも、解き方ではなく問題を覚えてしまっていて似たような問題を視た時に知識を応用することができない。

 

 

それが、濱口さんで言うところの虎の巻の全体像を見せてしまっている行為かな、と。お話の中では師匠を超えることが出来ない、でしたが勉強や剣道で言えばちょっとシチュエーションが違う場面に出くわしたら教わったことを発揮できない、ということになってしまう。

 

 

剣道もいっしょで、相手が攻めてきたら、攻め返して打つ。これが王道ですが、攻め返さない方が良いこともあります。簡単に攻め返して逆にそこが隙となり相手が乗って打つ機会を提供してしまっている。ここに剣道の虎の巻があるとしたら、自分の状況は押されているのか、相手は準備万端で打ってこようとしているのか、焦って打とうとしているのか、そこが虫食いになっているはず。

 

 

とかく剣道は言語での説明が難しいです。しかし、全てが言語になっていない曖昧の美学があることも剣道の良いところ。その剣道の醍醐味を味わってもらえるような指導ができたらいいな、と思っています。