稽古日誌

剣道で相手との間合いを測るのは切っ先でも右足でもなく左足

・剣道は左足が大事だ

 

・剣道は左手が大事だ

 

・剣道は左腰が大事だ

 

 

どれも大事過ぎて何をどうすればわからなくなるとき、ありませんか。しかし、相手との間合いを測るために大事なのは決まっています。それは左足です。

 

竹刀と竹刀が交差した深さで測るんじゃないの?

たしかにそれも大事ですが、そこを打ち間と感じたら、つまり今が打つべき時と感じたら物理的な距離はどこでも良いと思うのです。近間や一足一刀の間合いを使い分けて剣道をするのは大事なことで、それは良いと思うのです。

 

 

しかし、相手との気持ちの距離というか心の距離と言うか、心理的な距離を確かめるのは左足だと思っています。

 

地稽古で自分が怖がっている時の足幅に注目してください

例えば、相手が俊敏に動くようなタイプで少しでも動いたら打ち込んでくるタイプを想像してください。

 

 

…いかがでしょう、自分も素早く対応しようと自分の足幅が広くなっていないでしょうか。

右足に重心が寄るので瞬間的な対応が出来るのは間違いないのですが、その反面、左足に体重がかかっていないので、以外に打突が弱く、相打ちになると脆いという短所があります。

 

足幅が広いということは、右足だけが前に出てしまっていて、左足に体重もかかっておらず、左足を寄せることもしない状態は、実は精神的にも物理的にも何も前に進んでいない状況。

 

 

「すぐに打とうとしているから、相手の誘いに乗るんじゃないですか」

 

わたし、国士舘大学教授の馬場欽司先生が、剣道日本で執筆されている「敗者はいらない」のコーナーが大好きです。馬場先生が剣道日本2017年12月号の「敗者はいらない」でこんなお話をされていました。

「馬場欽司」の画像検索結果

 

相手を使いこなすことを目指したとき、左足に乗る剣道は技への移行をラクにしてくれます。人間の歩行は右、左、右、左と行きますから、左に乗っていれば次に右が出ます。右に乗っていたら右を出すのは無理があります。かといって、両足に乗っていると機を誤ります。これを言うと、いつもこんな声が返ってきます。「すぐに打てないじゃないですか」。ある程度前に重心を残しておかないと瞬発力を活かして踏み切れない感覚があるのでしょう。対する私の答えは決まっています。

 

「すぐに打とうとしているから、相手の誘いに乗るんじゃないですか」

 

 

高段者の方の足構えを見ていると、左足のつまさきが右足の踵の位置まで寄せていて、かなり狭いんですよね。右足の攻め足を活かすためにも、左足を相手と近づけていて、且つ、いつでも動けるように準備が出来ているのだと思います。

 

 

わたしも構えた時の足幅を狭めることを真似してみた

一番驚いたのは、深い呼吸が出来るんですね。もちろん、常に息を深く吸うことはしませんが、ふっと一息ついた時にしっかり吸えるので視界もしっかりしていて、頭に酸素が回っているからか、瞬時な判断が出来る感覚があります。

 

そして、もうひとつ。意外と足幅が広い方が瞬間的な反応が出来たりします。体全体の圧力が相手に伝わっているからか、打ち勝つことが多いのは間違いなく足幅を狭くして攻める時だと思っています。

 

 

まとめ

左足を寄せることが攻めのきっかけにつながる。という解釈だと思いました。