稽古日誌

今更だけれども剣道の間合いの用語について確認をしておく

自分の間合いを知っていれば剣道が骨太な剣道が出来ます。それに「間合いを見切る」とか「間合いを知る」とか間合いについて語れるとなんか、達人ぽいと言うか漫画ぽいと言うか、かっこいい感じが出ますね(笑)

 

わたし自身、最近は非常に間合いのことを知りたくなるようになりまして、しかし間合いについてい触れてはいるけれども、説明を求められると意外と難しかったり。

 

 

そこで、ここで一度間合いについての意味の確認をしたいと思います。

 

九歩の間合い

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立ち合いで立礼をする場所から9歩で相手に到達する間合いのことです。意外と1歩をしっかり前に出さないと9歩で相手に到達しません。

 

物理的に言えば上記の通りなのですが、九歩の間合いをどのように解釈すべきか、というので納得の意見がありました。

 

九歩の間合いは互いに生の間合いであって、そこから一足一刀の生死の別れ道の間合いに入り、剣刃相交わる死の間合いへと入るとの認識の上で、常に気迫を込めて、如何な る攻撃にも変化対応し得る心構え・身構えが必要です。 と、「高段者への道」剣道日本編集部 の剣道形習得の心得の段にあります。

※いちに会のHPより抜粋

http://ichinikai.com/bbs7/0550281035984916.html

 

 

九歩の間合いより先は自分が死地へ赴くこと、と捉えるべし。というところでしょうか。立礼から既に闘いは始まっている、という話の裏付けにもなる意見です。

 

遠間

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開始線から立ち上がって、竹刀の切っ先と切っ先が触れ合うまでの間合いのことです。

高校生など筋力に自信があれば打ち込める距離ですが、社会人の我々はしっかりと間合いの攻防を行う場所、と解釈します。

 

ここでしっかりと攻防を行わず、迂闊に相手の間合いに入り込むとやられてしまいます。遠間とはいえ、隙を伺う程度の攻防だと攻め気の強い方はそこを見抜いて一気呵成に仕掛けてくるため、自分の流れが作れなくなってしまいます。

 

なので、「いつでも打ち込めるんだけど、まだその距離だから打ち込まないだけなんだぜ。こっちの間合いに入り込んできたらいつでも対処出来ちゃうぜ」という心構えで攻防を行う、と考えております。

 

 

少し余談ですが、よく「攻めは我慢が大事」と言いますが、この言葉って誤解が多い気がします。わたしの場合ですが、「我慢」と言われると待つイメージになってしまい、後手になってしまう感覚が強いです。

 

なので私は「我慢ではなく機会を作る」と考えています。

 

 

 

触刃の間合い

切っ先と切っ先が触れるかどうか、といった距離です。一般論としては、この間合いから仕掛けること、と教わります。誤解しがちですが

「触刃の間合いから打て」⇒×

「触刃の間合いから攻めろ」⇒〇

 

が正しい読み取りになります。なので、この距離から半歩攻め込んで打てば、たいていは打突部位に当たります。

 

 

交刃の間合い

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竹刀の切っ先が相手の竹刀の中結に触れるかどうかの間合いです。一般的にはこの間合いを一足一刀の間合いと考えますが、一足一刀の間合いは人によって異なるので、詳細は後述します。

 

 

近間

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相手の竹刀の中結より深く入った状態です。相手の性格によって近間からの攻防を繰り広げると良い場合もあります。が、本来であれば、相手からすれば近間に入られるまでに対処すべきであり、近間に入る側としては近間に入り込まない打つことが出来ない、というのは攻めのパターンが少なく、多用は禁物としたいところです。

 

 

一足一刀の間合い

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ここから先は概念めいてきます。

 

一足一刀の間合いとは、一歩踏み込めば打てる距離ですし、一歩下がれば相手の打突を回避できる距離のことです。よって、それが人によっては

 

触刃の間合い=一足一刀の間合い

 

にもなりますし、

 

交刃の間合い=一足一刀の間合い

 

にもなります。

 

打ち間

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一足一刀の間合いが「もうちょっとで打てる距離」ならば、打ち間は「もう打たないといけない距離」です。

 

一足一刀の間合いから右足を半歩前に出して攻めたけど、相手の反応が無くて右足をもう一度下げた、という経験はありませんか?一度攻めたのであれば、それはもう「打ち間」であり、もう打たないといけません。

 

力石徹みたいにノーガード戦法ということで敢えて右足を出して引いてを繰り返して、それも試合という場で戦術の一つとして打突を誘うならまだしも、不用意な攻めは、相手に打突を許すきっかけとなり、自分がピンチになりかねません。また、相手に攻めが伝わっていないのであれば、それはただの移動行為となります。

 

 

ということで、打ち間も人によって距離が異なり、物理的な距離を指す言葉ではない、ということになります。

 

 

まとめ

間合いのことを知らない人を「間抜け」と呼びます。わたしは、今でも完全に自分の間合いを体得しているわけではないので「やや強めの間抜け」です。

 

早くここから脱して「間入った」状態になりたいです。