稽古日誌

剣道は緊張して臨むのと楽しんで臨むのはどちらが良いのか

これを書いているのは2月なのですが、2月と言えば受験本番の時期でして。

 

生徒から「本番が意外に緊張しなかったんですけど、これって大丈夫なんでしょうか?」という質問をもらうこうことがあります。

 

人はなぜ受験で緊張するのか

・準備不足だから

・どうしても欲しいもの・やり遂げたいものがあり、ここで失敗するともう後がないから

・普段と環境が違うから

 

と言ったところでしょうか。

 

冒頭の生徒の場合で考えてみますと、受験してきたのは安全校という自分の第一志望の大学を受ける前に練習として受ける大学を受験してきたのですが、「まだ練習だから」という気持ちで臨めたのが大きかったようです。

 

すると、第一志望を受験するときはどうなのでしょう?準備を周到にできていれば緊張の度合いは小さく済みそうですが、事前の想定で「本番は緊張をしないで臨むことで実力を出す!」という計画は少し現実味が無いように感じます。

 

本当に欲しいものの目の前で緊張しないでいられるのならば、それは本当に欲しいものなのでしょうか?人生で初めてプロポーズをした、昇段審査を受ける、試合の直前などではどうしても緊張が勝るものかと思います。

 

わたしは、実は本番で急に緊張しないための対策も、普段の練習から行うべきだと考えます。

 

普段から本番を意識しているか

今回のポイントはココです。

 

本番で緊張してしまうのは、練習通りにやり切れば普段通りの実力が発揮できるか保証がないから、だと推測しています。

 

いつもと違う場所、会場、風景、椅子、机、周囲の人、など何もかもが違うから戸惑って当然。なので、「緊張しない」と考える方に無理がある。

 

言い換えると練習の先に本番があるのではなくて、本番から逆算することを意識して練習に臨む、ということです。

 

どうしても「これだけ頑張ってるなら本番でも大丈夫」と練習の延長線上で本番を考えますが、練習が本番と違う環境であるのは明白。であれば、練習の先に本番は無い、ということです。

 

では、本番から逆算して練習に臨むとはどういうことか。例えば

 

センター試験はあらかじめ回答が用意されているマークシート方式なので、ノートに3番・4番と答えを手書きするのではなく、マークシートの回答用紙を用意しているのか。

 

マークシートは鉛筆を推奨しており、練習から鉛筆で回答をしているのか。マークする箇所を間違える人は結構多いです。

 

本番はスマホの持ち込みが出来ないのに、スマホを時計代わりにしていないか。本番で急に腕時計を用意したら、アナログ時計だと見づらい、ということに気づかず焦るかもしれません。

 

本番は水が飲めないのに机の上に水を置きながら練習していないか。試験中にリラックスは出来ません。お菓子なんてもってのほかです。

 

自分のお気に入りの場所でしか勉強が出来ない、ということはないか。本番は隣の人がとてつもなく貧乏ゆすりをする人かもしれませんし、ドア際に座っていて試験管が出入りする度に気が散るかもしれません。

 

わたしも受験生を数千人見てきましたが、きっちり受かる子は上記のように本番を意識して臨んでいる共通点がありました。本番を想定して練習をしていれば、それこそが普段と同じ環境と呼べるのではないか、と思います。

 

まとめ~実力さえ出し切れば緊張してもしなくてもOK~

もちろん、緊張をしないことが悪いことではありません。論点は「実力を出し切れるかどうか」にあります。「受かるかどうか」を論点にしても本番にならないとわからないからです。

 

緊張をしない方が考えを巡らせられる人もいるし、緊張をしないと危機感が無くなって何も考えられなくなる、という人もいます。

 

しかし、人間は本当に成し遂げたいチャンスの前では緊張をしてしまう、と考えた方が自然。

 

そのために、普段から本番を意識して臨んでみると良いのではないかと思います。