稽古日誌

竹刀で表から攻める、と一言で言っても思いつくだけで7種類の攻め方がある

表からの攻め、と言われるとどのような印象を持ちますか。

 

ビタッとまっすぐに構えながら相手と中心を取り合い、中心が外れたところを胸突きのイメージで攻めてから打突。こんなイメージでしょうか。

 

と、つい「表からの攻め」とは1種類しか無いように思いますが、もっともっとたくさんあります。

 

1)表から相手の胸を突くように攻める

最もベーシックな攻め方。相手の中心がなんらかの理由で外れた瞬間に相手の胸を突くように攻めると、相手は「怖い!」と感じます。皆さんも経験があると思うので大きな説明は省きます。

 

 

 

2)表から相手の右小手を突くように攻める

構えた位置から攻防を繰り広げているときに、突然下からの攻めを見せられると相手は「小手を打たれるのか!」と同じく剣先を下げて小手を避けたり、防御の態勢に入ります。すかさず空いた部位を打突。基本となる「上を攻めたら下を打つ、下を攻めたら上を打つ」です。

 

 

 

3)表から相手の左目を突くように攻める

人間は目から入る情報に頼る傾向が強い層で「人は見た目が9割」という本が大ヒットするほど、目の感覚は繊細です。そんな目を突くように攻めてみたら、怖いこと間違い無しです。

 

相手の左目を攻めることによって相手は面が来るかと思い、竹刀で防御しようとします。そこをすかさず相手の側面、この場合は相手の右面を打ちます。

 

 

4)表から抑えて攻める

相手の身幅以上に抑えがちになってしまいますが、竹刀の身幅半分くらいで構わないので抑えながら攻めてみると、相手からすれば即座に反撃するか中心を取り返そうと抑えられた身幅以上に自分の竹刀を寄せようとします。

 

すると面が、がら空きになりまして基本打ちのように面が当たる、という攻め方です。

 

 

 

5)表から払って攻める

手の内が柔らかい方、こちらが中心を取りに行っても、するりと裏から攻め返してきたりできる剣先の柔らかさがある人に有効です。柔らかい構えが出来る人は心にも余裕がありますからね。こういった相手には竹刀を張る様に攻めても「暖簾に腕押し」状態です。

 

 

 

 

6)表から張って攻める

・「表からの攻めが全て!」とこちらが感じ取れるくらい基本に忠実になりすぎている人

・学生のような敏捷性に自信のある人

 

に有効です。中心を取られまいとして手の内が固くなっている人が多いです。もちろん、気が充実している人が多いのでこちらがちょっとでも動いたら打突してくる人は多いです。

 

一方、少し敏捷性に重きを置いている人が多いのも手の内が固い人の特徴。つまり突然竹刀をはじかれたら受けるなり避けるなり打ってくるなりの反応を見せてくる人は多いです。どの反応を見せたとしてもこちらから意図的に仕掛けたことで相手が「崩れた」状態になったと判断し、応じるべきと考えます。

 

 

7)表から巻いて攻める

相手の竹刀を落とすのが目的ではなく、相手の中心を外すのが目的です。真ん中でしっかり構える正統派の剣道をする人にに有効ですが、怖いのは正統派の剣道はあらゆる状況に対応できる人が多いので、うっかり巻くとみずから中心を外す自爆行為になりかねません。1回の立ち合いで1回のみ、それくらい使うタイミングを見極められると良い技です。

 

 

 

裏から攻めるも合わせると×2

ということで表の攻めだけで7種類、裏からの攻めも合わせると14種類になります。これに上下からの攻めを加えれば攻め口としては十分なのではないでしょうか。

 

 

まとめ

大事なのは、立ち合いのときにどんな攻めが出来るのか、と言う見極めができること。そのためには数多く稽古を繰り返して自身に経験値を溜めないといけません。ここだけは一人稽古ではどうにもならない部分ですね。

 

 

かくいう私も全然攻めが思い浮かばないので、精進していこうとこれを書いていて思いました…。