稽古日誌

12年愛用した剣道の袴から昇段審査について考える

こんな袴の色、あるんですね。「るろうに剣心」みたい。

 

 

 

高校3年生のころから愛用していた袴が縦に裂けてしまいました。といっても、裂けたのは5年以上前の話で、縫っては破け、縫っては破け…を繰り返し今に到ります。

 

 

ここまで、使うと周囲の剣道家からは「そんなに使ったんならお役御免でいいんじゃない?」と言われるのですが、どうにも愛着が湧いてしまって、変えることができないんですよね。

 

 

わたし、そもそも物を持たない主義なので、したがって捨てるということがあまりないのですが、ここを何の気持ちもなく、ポイっと捨てられるのはすごい人だな、と思います。

 

ここでちょっと愛車遍歴

わたし、車が大好きでして、23の時に手に入れたのがメルセデスでした。A169 という、なんというか女性に好まれるような愛らしいデザインの車でして、とにかく人生初の1台目は乗れればいい!と言う想いと、知り合いが「良い車だけど特別に安く譲るよ!」と10万円で買いました。

「A169 ベンツ」の画像検索結果

 

で、買ってはみたものの、まあひどい。

タバコ臭いわエアコンは効かないわエアバックは作動しないわドアから雨漏りするわ突然ドアロックが解除されるわ、と散々な車でした。結局フルで修理したら40万円かかりました。その友人とはそれ以来一度も会っていません。

 

 

そんな車との出会いが3年たったころ、結婚することになったのでメルセデスを売ることにしたのですが、引き渡す日は自然と掃除と洗車をしていました。この車はわたしの一台目であるとともに母の練習用の車にもなっていました。母は53の時に免許を取りに行きまして、半年くらいペーパードライバーだったのですが、この車とわたしを助手席に乗せて練習をしていました。あの当時はいつも足を踏ん張って乗っていたのを覚えています。

 

 

 

 

そんなこんなで物に気持ちを寄せてしまうわたしですが、練習で使う分には良いかな、と思っています。が、審査や試合だと流石にそうもいかないくてですね…。

 

 

 

立ち合いはやるものじゃなくて見せるものだよ

と八段の先生がお話されたことを覚えています。

 

 

その先生はわたしが知ってるだけでも10年以上段審査の審査員をしています。で、審査員を毎回していると「この人もう4年くらい五段受けてるよな」、と自然と覚えているそうなんです。

 

 

 

なぜ、覚えていられるのか。理由は2つ

 

1)剣道が驚くほど変わっていない

一度落ちて受かる人の共通点に、同じ剣道をしている人はいないそうなんです。しかし、落ち続けている人は本当に何も変わっていないようで、相手を見て剣道をするというよりは、初太刀は面で次は小手面、と予定調和の剣道をしているとのこと。

 

 

 

2)着装が悪い

今回のポイントはこっち。たとえ剣道が上達していても先生曰く、審査当日の道着と袴に「●●県警」や「●●株式会社」と名だたる名前を付けて審査に臨む人は印象が良くないそうです。ひょっとしたらそうではないかもしれませんが、その名前の力を借りて審査に有利に働こうとする考えをする方も残念ながらいらっしゃるかも、とのこと。審査員にそういう意味の偏見を与えない方が良い、と言う意味ですね。

 

 

また、色あせた動着を着る方はその時点でアウトの確率大だそうです。就職活動に綺麗な折り目のスーツを着ていくのと同じように、審査員の方も「わたしはあなたのことについて剣道のことしかわからないから、せめて良い印象を持って審査を見させてもらいたい」という想いがあるそうです。

 

 

なので、その先生は必ず審査用の道着と袴を用意しなさい、と仰っています。なので、わたしの通う道場は昇段祝いに道着や袴を贈呈することで次の審査に向けて動きなさい、という意味を込めてプレゼントをしている、と聞きました。

 

 

まとめ

人は見た目が9割、という本も流行りましたが、自分が培ってきたものは着装ではなく、立ち合いで魅せなさい、という意味だと解釈しています。

 

わたしも次の審査に向けて、内面の充実を図らねば!