稽古日誌

二刀は極めると信じられないくらい強いということを味わった稽古

先日の稽古で二刀の高段位の方と稽古をする機会がありました。

 

 

実はわたし、二刀の方と立ち合いをしたのは人生で2回だけ。2回目はこの間の稽古になるのですが、人生初は、4段審査を受けた時でした。なので、22歳の時ですね。

 

わたしの4段審査の時は、1回目が中段、2回目が二刀、で人数合わせでわたしはもう一度立ち合いをすることになり、3回目の相手は上段という、世にも珍しい経験をしたきりでした。

 

 

そもそもの剣道二刀事情

使い手がそこまで多くなく、従って指導法なども徹底されている訳ではなさそうです。

 

例えば、竹刀の小刀は右手で持つ方もいたり左手で持つ方もいらっしゃいますし、どうやら左足を前にする人もいらっしゃるようです。

 

ただ、全剣連の指導規則を見てみると、つばぜり合いの仕方は明確になっていて、小刀を下に、太刀を上にしてつばぜり合いをすることがルールとして決まっているそうです。ブルース・リーの「ワンインチ・パンチ」じゃないですけど、小刀がつばぜり合いで自由に使えるようになったらこちらが引き技をやられ放題で立ち合いにならないかもしれませんからね。

 

 

なので、最低限の決まり事しかない、と言ったところでしょうか。しかし、二刀は扱えるようになれば、物珍しい以外にも強い理由がありました。

 

 

1)小刀の竹刀は剣と言うより盾の役割に近い

↑写真は「だんの屋通信」の写真をお借りしました。二刀を研究されている方のブログのようです。http://dannoda4.blog.fc2.com/blog-entry-17.html

 

 

小刀はこちらの竹刀を抑えたり払って打ち込むときに用いられる。という考えが普通ですが、わたしがお願いをした先生は小刀を攻めとしては使わず、右小手や側面、胴を守る為に使っていました。

 

実は、払ったり抑えたりしてきたらそこを返して打ち込もうと計画していたのですが流石は高段者。自分から打ち込まれる可能性は簡単に作らないですね。二刀も上段のように攻めて攻めて攻めあげる方が多いのかな、と思ったのですが、むしろ守りで使われた方が厄介です。

2)もちろん小刀でも有効打突になる

上段の太刀を気にしてやや上目に構え、お相手の左側面を打とうとしたら小刀の方でわたしの右小手を狙ってきました。全剣連の規則を確認したところ、もちろん小刀でも一本になります。

 

つまり、遠間は太刀で近間は小刀で対応できる、という臨機応変さを持っているのが二刀なんですね。

 

ただ、小刀での一本ってすごい判断しづらそうですね。わたしが審判で小刀で有効打突っぽい一本にしっかり旗を上げられるか、ちょっと自信無いです。

 

 

 

3)太刀は頭の上に乗せることで竹刀の重みで振れる

これは見ていて面白かった気付きです。理にかなっているな、と思いました。

 

わたし、二刀にする方は上段を経験している人が構えるのだと思っていました。が、上段は両腕で構え、両腕で竹刀を支えるのに対して、二刀は竹刀を頭の上に置いて構えるんですね。

 

 

上段は打突までの最短距離を貫ける分、どうしても腕に力が入りがちになってしまいます。竹刀を両腕のみで支える訳ですからね。

 

 

しかし、二刀は竹刀の力点が頭にあるので、ギリギリまで腕に力を込めないで済む。ということは、竹刀の重みを利用した打突をすることが可能になるわけで、かなり切れの良い打突を出せるのではないでしょうか。

 

 

わたしがお願いした方はそこそこ高齢の方でしたが、上述した構えなら筋力に頼らない構え剣道が可能です。

 

 

まとめ

どうしても使い手が少ないので、実践されている方を拝見すると、物珍しい目で見てしまいます。が、研鑽を重ねれば理合いに適した剣道をより強固にできる、という感想を持ちました。

 

 

わたしもやってみたいな、と思いましたが中段もしっかりできないのでわたしは一生構えを変えることはないんだろうな…。

 

 

余談ですが、二刀の指導に関するDVDがあるそうです↓