稽古日誌

うちの剣道八段の先生が迎え突きをしない理由は高段者らしい回答だった

うちの剣道八段の先生は今年で75歳。以前ほど面を着けて稽古をされる回数は減りましたが、それでも時々される稽古では大学生相手に合い面で打ち勝つほどのご健在ぶり。

 

 

その先生の稽古を見ていて以前から疑問に思っていたのですが、うちの剣道八段の先生は、絶対に迎え突きをしないんです。すり上げ面や返し胴など応じる剣道をされます。

 

 

わたしも多くの高段位の先生にお願いをしましたが、うちの剣道八段の先生のような剣道をされる方にはお会いしたことがありません。もちろん、こちらは攻めが未熟なので、打突の機会ではない時に打ち込むこともあると思うのですが、通常は「いま打つ機会じゃないよ」と戒める意味で迎え突きを頂戴することがあります。

 

 

※ここで言う迎え突きとは、下手が仕掛けたり攻め崩したりと中心を取る動作をせずに打ち込むばかりに結果的に突きをくらうようになるのですが、先生は中心を崩していない、ただ構えているだけ、という状態のことを指します。

 

 

先日、ちょうどお酒の席で同席をさせてもらったことがあったので、無礼講と思い、思わず聞いてみました。聞かぬは一生の恥!

 

応じるが剣道

これが答えでした。確かに迎え突きでお相手に剣道を諭すことも可能。ですが、これを続けていると応じることが出来なくなり、自分の状態が万全にならないと返せない・応じられない剣道になってしまうため、ご自身のためにも応じる剣道を普段から心掛けておられるそうです。

 

 

確かに高段者に求められるのは後の先の剣道。自分から仕掛けることはせず、お相手が不完全なまま攻め込んできたところを応じるが高段位の剣道。その剣道は待っている訳では無く、自分から敢えて打たないだけで、竹刀を通じて圧力を相手に与え、相手が我慢できなくなって打ち込んできたところを応じる、という背景があります。

 

 

まとめ

わたし自身の剣道にも当てはまるなぁ、と思いました。私が元立ちになることもありますが「えっ、今打つ?」という打突を感じながらも応じられない自分がいて、そこは自分の剣道の改善点。

 

 

つまり、自分のつくりが甘いのを相手のせいにしていないか、というところは自分の剣道の点検に応用ができる、とわかりました。

 

 

ストイックに剣道の修行を続けられているうちの剣道八段の先生から、自分自身の剣道に驕りが無いかをもう一度確認しないとな、と思った稽古の感想でした。